2-4月

主にwell-being研究者さんのニュース & コラムをまとめたものです。

●Eight Networking EXPO2023
2023.04.26|@nagayaman

4/27、sansanのイベントに登壇します!
オンラインでもオフラインでも無料で参加可能です。石川善樹さん、コルク佐渡島さん、落合陽一さんも登壇されますね!

オンライン視聴早見表はこちら
4/27
⚫︎石川善樹氏,青砥瑞人氏 / 10:30〜11:25
『ビジネスのカギは「つながり」-本当に成果に繋がる人脈づくりのポイントは?-』
⚫︎石川善樹氏,河野和絵氏,原田大資氏,矢嶋収氏 / 11:25〜12:55
『健康経営のはじめの一歩。社員のウェルビーイングを考える』
⚫︎井上一鷹氏,永山晋氏 / 13:30〜14:25
『ゼロイチ研究の第一人者が語る!「異能の掛け算」による新規事業、成功の法則』
⚫︎佐渡島庸平氏,青砥瑞人氏 / 14:30〜15:25
『『宇宙兄弟』の編集者が語る、「ヒット」を生み出す方法とは?』
⚫︎落合陽一氏 / 16:30〜17:25
『デジタルネイチャーがかえる人とデータのつながり』
4/29
⚫︎成田悠輔氏 / 11:40〜12:20
『「働いたら負け」:人よりAIが創造的な時代のアンチサバイバル術』
他多数の方が登壇されます!

ノーベル賞のとり方 by 根岸博士(化学賞)

20世紀の総人口を100億人とすると 1千万に1人がノーベル賞を取れることになる。確率は10の7乗分の1である。

非常に難しそうだが ”10人に1人のセレクションを7回通る“ と考えればいい。これならゴールが見えてくる。

お金が世界の価値基準となる時代は終わったのかもしれない。 先週、ある男がオレゴン州の高速道路で2500万ほどの現金をばら撒いた。金余りの時代だ。

格差が広がり、そして金持ちが非常に増えた結果、お金で買えるものに限界がきている。十分なものは十分(enough is enough)、といって、より大切な well being、人間関係に意識を向ける時代になっている。

もっと多くの時間を well beingについて考え、実践する時間にしていきたい。それは同僚や家族との時間の質を上げることなのかもしれない。

私の恩師である鈴木寛先生から教えてもらったこと。AかBか、という選択肢があったとする。情報を集め、論理的に考え抜いた結果、80%の確率でAの方がよいと分かり、意思決定をする。実はこれはリーダーの仕事でなくてよい。なぜなら頭がよければ誰だってできるからだ。

真のリーダーによる意思決定とは?(限られた状況の中で)どれだけ情報を集め、圧倒的な知性を持ってしても、半々だとしか思えない選択肢を、意思を持って決断し、周りの人を説得して前に進めていくことなのだ。経営を志す人には大切にしてほしいコンセプトだ。時には多くの人に反対される意思決定こそが、意味のある意思決定なのだ。

逆に真のリーダーシップとは、ある人が表明している多くの人が反対している意見に対して、しっかりと同意の意を表し、一緒にビジョンを実現しようとしているフォロワーにあるといえると思う。意思を持った人が発する、人気のない意見にはしっかりと耳を傾けたい。

この人の名前を聞いたことがあるだろうか。私はなかった笑。彼は最近、ハーバードの理系大学院に350億円を超える寄付をした57歳の富豪だ。ハーバードの学長から、これから大学院の名前を彼の名前にちなんで「ハーバード”Ken Griffin”大学院」に変更するという宣言があった。

60にも満たない富豪がこの額を学問に寄付するのは凄まじい。彼はなんと、これで総額600億円もの額をハーバードに寄付をしたことになる。彼はCitadelというヘッジファンドの80%オーナーで、総資産が4兆円に上るという。19歳にしてハーバード在学中にヘッジファンドを立ち上げた。

世界の富豪や成功者は規模が違う。。。時には違う世界観の話を聞くのは衝撃を受ける意味でよい刺激になる。日本で生きていてもごく一部の世界しか見えない、ということだ。

仕事をしていると、それなりに成功者で、でも威圧的な人とどうしても出会ってしまう。そんな人は避ける、というのも一案だが やはり仕事も自分自身も成長するには、そんな人ともやっていけるのがよい。どうするか? 対処と考え方を説明したい。

対処1 下手に出て、感謝の気持ちや尊敬の気持ちをしっかりと伝える。威圧的な態度をとりがちな人は 「自分はすごい、あなたはすごくない」 という世界観で生きていることが多い。器が大きめな人の場合、自分を尊重してくれてると感じたら態度が軟化する。まずはこれを目指す。それでもダメなら

対処2 そういう人はこちらが下手に出ると、こちらの尊厳を無視して従わせようとすることがある。いじめっ子体質である この場合、(苛立ちを抑え笑)毅然とした態度で 「あなたは素晴らしい経歴の持ち主だ。ただあなたの言動は敬意に欠いており、従うつもりは全くない」と伝える必要がある。

なぜ世界の、得に成功者に威圧的な人間が多いのか。 なぜなら世界の学校制度や昇進制度がそれを促進しているからだ。Tribal leadershipという本によると、「自分はすごい、あなたはすごくない」という世界観で生きている人間はほぼ世界の半分にあたる。これは仕方ない。

人間の成熟が上がると人は「我々はすごい、彼らはすごくない」という世界観に突入する。つまり自分という個へのこだわりを離れ、自分の家族、会社、分野など、より広いグループを自分自身と同視するようになり より多くのイノベーションを仲間と共に起こすようになる。ほとんどの人はこの二つのステージの間で生きる。

このステージすらも突破した人たちは 「人生は素晴らしい」 という超越した境地に至るという。このステージについてはまたの機会に。

Tribal leadershipについては以下のTed talkがおすすめ
👉 Tribal leadership

真のリーダーとは、「自分はすごい、あなたはすごくない」の世界観から、「我々はすごい」の世界観へとみんなを連れていく人のことをいう。この変革は大変難しいが、やりがいのある仕事だと思う。

人の上に立つと 少しの違和感 少しの悪い驚き 少しの約束破り が信頼を損ねることにつながる。言動一致は大事だ。これを心の底から感じてる人は意外と少ない。ちょっとした約束破り(MTGに遅れたり)は多く起こる。その時、立ち止まって説明することが大事。

特に文化やその会社の哲学に触れるような出来事は、ちゃんと向き合って、間違いを認めたり、説明した方が良い。むしろそのタイミングこそが、文化を強化するチャンスなことが多い。忙しさに負けて通り過ぎてしまうことでも、その違和感を敏感に感じ取り、振り返れる感性を日々鍛えていきたい。

The Summit of the Future in 2024(国連)
2023年のSDGサミットを踏まえて、加盟国は今日の課題だけでなく、将来の新たな脅威にも対処できる、より効果的なグローバル協力の基盤を築く方法を検討します。

一橋大学SDS研究科の大学院ゼミが来週から開始です。1期生は2名でスタート。春は以下の書籍を輪読しつつ、関連論文を読みます。

たくやは問いを立てるのがうまい。「自分で問いを立て」「それをどうしても答えたくなる癖を利用することで」自分の生産性を最大化する存在。

私は、自分自身の才能を自分よりも理解してくれる人たちに囲まれて、大変Well-beingな人生を送らせていただいてる。是非みんなも、自分の周りに自分の才能を見出してくれる人を大切にし、褒められながら育つ環境を準備するのがいい笑。私も本当に感謝してもしきれない。

北川さんは圧倒的に、相手の質問や要求に対して正確に答えたいという才能がある
問いの設計が上手い人が近くにいると、高速で解決に向かうので大体のことは上手く行く(by たかちんさん)

私には理屈を超えて、仕事上での人からの要求、特に知的な質問に対して、圧倒的な質で答えたがる。これは理論物理の時からそうだし、ビジネスでもそういう傾向にある。なぜか質問されると圧倒的なやる気を出し、なんだったら世の中にない答えも考え出し、世の中に出す(論文とか)癖があるのだ。

私と密に仕事したことがある人はわかるが、時々私からのメールの返事が異常に精密な時があるw。受け取った人からすればうざいのだが 質問の内容が良かった時、確かにその答えはかなり創造的で、自分自身が異常に興奮してることがよくある。答える中で勝手に知的構造を進化させる癖だ。

Pivotがよかったのは、そんな私の癖が ハセンさんの、マーケット(視聴者)に合わせた質問をするという才能と噛み合って、よい対談ができた、という構造だったという。
私はこれからもハセンさんと色々番組をしていきたいと思った笑。

超イケメン ハセンさんと、よれよれのジャケットを着た私で、ChatGPTと量子技術について対談しました!ハセンさんの聞き方は本当に答えやすくて、楽しい内容になったかと思います。是非Check it out!

World Happiness Summit の印象的な瞬間、Richard Layard氏へ送るスタンディングオベーションです👏。Richardが世界中で与えるポジティブな影響は誰もが認めています。彼は、CEP_LSE、Action for Happiness、World Happiness Report、Wellbeing and Mental Health Programなどの創設者や共同創設者であり、今もなおリードしています!🤩

いい学校や、いい給料で、いい人生が決まるわけではない。
大事なのは、その人生を自己決定したかどうか。
そんなことを教えてくれる図1は、示唆的です。
幸福感と自己決定―日本における実証研究

AIにしろ、量子技術にしろ、日本の研究開発力は米国と中国に追いつくのは難しいところまできてしまった。 お金がないからか? それも間違いなくある。ただ、中国同等の予算があっても厳しいだろう。何故か? 効果的な人と分野への戦略的予算配分ができる「目利き人」が圧倒的に足りないからだ。お金も全然足りてない。

カネ、モノ、ヒトというリソースのうち、お金ではどうしようもなく、時間がかかるのがヒトだ。世界一級の研究をするヒトは育てなければならず ヒトを育てるには「目利き力」で才能を見つけ出し 戦略的に投資しなければならない。問題は根深い 日本人は知られざる才能を誉めるのがとても苦手だ。

日本のメディアと人は、すでに褒められてるヒトを最高峰にまで褒め上げるのが得意だが 誰にも注目されてないがすごい人を見つけ出すのは不得意だ。我々も振り返ってみよう。昔なんでもなかった才能ある人を 山を登るのを手伝ったことがあるか? 周りに信じられてない人を信じれたか?

もしまだなければ、今日から始めてみよう。周りにいる隠れた才能は誰か? その人の才能をいち早く信じ、育てることに貢献できてるか? それが世界における自分の役割だと思えているか?そういった国民一人一人の努力が「目利き力」につながる。それでしか国は育たない。

これは私自身への自戒でもある。才能ある人は大きな欠点もたくさんある。その欠点を受け入れるだけの器がなければ 「人の目利き」は絶対にできない。

「目利き」は当然ながら、その業界に熟知しており、自身もかなりの研究者でなければ戦略的な絵を描くことはできない。それなりに成功した人こそが、次の世代や分野を育てるために人を持ち上げなければいけないのだ。日本の成功者はその時間を使えているのか?

The Geometry of Culture: Analyzing the Meanings of Class through Word Embeddings」という研究がword2vecのベクトルを使って、ジェンダーのベクトルや貧富のベクトルを計算しています。LLMで、より長い文章で、こういった計算ができる可能性があるのは気になりますね。

⚫︎健康経営やエンゲージメントとウェルビーイングの違いとは
⚫︎ウェルビーイングの先進企業はどういうことに取り組んでいるのか
⚫︎これからウェルビーイングに取り組む企業が起こすべき動きとは

近未来すぎる

CuboAIは本当に赤ん坊の見守りにすごくありがたいアイテム。うちでも愛用。 こういったAIプロダクトは子供と親の両方の well beingに重要。 こんなAIソリューションがもっと出てきてほしい。AIで寝返りなどを教えてくれる。

私は脳活動時間が短い。 ビジネスでは、時間がない、という言葉をよく聞くが、物理的な時間よりも先に脳🧠が限界に来るため、時間がないと感じたことがあまりない笑。起床時間が16時間の中、脳が動けるのは8時間、という感覚。 意外と同じ人も多いのではないか。

めちゃ逆説的だが、そのために脳🧠をあまり使わない作業が時間の無駄と思わない傾向にある。 洗濯物とか、果物剥きとかだ。文旦(グレープフルーツみたいなやつ)を剥くのは得意だ。同時に少しでも脳時間が伸びる活動はなんでもやる。運動やサウナは超大事 論文読むのもモチベあがるので伸びる。

意外と子供と過ごす時間なども脳時間が必要なので、脳時間を使うことに関してはすごく煩い。 無駄なミーティングは絶対削ろうとする。結果、時間に厳しい人なのか厳しくないのかわからない存在=私ができあがる笑。ややこしい存在ですが今後ともみなさんよろしくお願いします。

Coca-colaがStable DiffusionのAIの画像生成技術を使って、CMを作成したらしい。 かっこいい。

これめちゃいい(笑) イギリス流のウェルビーイングとは

Wellbeing: Science and Policy 発売しました
科学的な幸福のための分野を定義するテキストブックです

Congratulations !!

著者@RichardLayard 先生と、@JEdeNeve 先生のお話を聞きに来てくださったみなさん

1910年~2010年のファッションの歴史を振り返るAI生成動画がこれだ。
戦前の牧歌的ファッションから戦時中の軍服、ヒッピー文化、スポーツ派生のathleisure、白人中心から文化多様性のファッションまで。
すごい。見方を変えるだけで新しい理解が生まれる。

仕事などで話をしていて、えらいこの人は気持ちがいいな!と思う人がいる。安心感があって、やる気を引き出してくれる。ふと、なぜなのか?と考えてみた。そういう人に共通するのは「圧倒的な自分ごと力」だ。説明したい。

仕事ではプロジェクトにせよ、会社にせよ、その人にとってどれぐらい関係があるものか、に濃淡がある。自分が直近で取り組んでいること以外は、実際はそこまで関係がないことが多い。利害関係も存在しない。ちょっとした相談を受けたときや雑談から出てきたプロジェクトのアイデアなどだ。

えらく気持ちいい人は、そんなちょっとした相談などでも、あたかも自分の問題のように思考する。会話の相手はすでに仲間で、仲間の取り組んでいることは自分ごとだ。 仲間の1人として、どうすれば一緒に勝てるかを思案、提案し、意思決定に寄り添う。その姿勢に温かみを感じない人はいないだろう。

会社のトップの人は、圧倒的な当事者意識を持ってる人が大好きだ。まだメンバーなのに、なぜか社長のような視座と責任感で話をし、行動を提案してくる人たちだ。国のレベルでも同じ1社の社長でしかないのに、国家リーダーのような正義感でリソースを突っ込む人たち 愛されないわけがない。

そういう人は「自分」の枠が広い。家族や長年付き添った友達だけでなく、同じ分野の経営者、ちょっと乗ってみたタクシーの運ちゃんなど、圧倒的な身勝手さで他人を自分の一部として取り込んでいく。自分の幸せは、周りの人の幸せなしでは語れないことを体で理解している。

世界のあらゆる宗教では共通して「自我と外界の境界が曖昧になる体験と体現」が「悟りの境地」として語られることが多い。脳科学でも幸せを感じるときと自我を失うこととの関連性も示唆されていた。Well-beingとは何か それは「圧倒的な自分ごと力」にヒントがあるのかもしれない。

人はどうやって活躍するのか?
心からその人の可能性を信じ、Well-beingを願い、支えようとする人が周りに何人いるか、で決まるんだろう。人が話せる親しい人は年間50人程度 その人たちが三角関係を作ってあいつはすごい、支えていこう、と尊敬と信頼の輪を広げれるか そう思った。

自分自身もその50人の何人を支えられてるか、振り返りたい。また、その三角関係(共通の知り合いがいる関係)が親しくなることはすごくwell beingに重要だ。仲の良い知り合い同士を呼んで繋げるのは積極的にやるべき。
つながりの三角形とその威力

ところで、ノーベル経済学賞の最有力候補が、なんとWell-beingらしいです(><) 対象候補はWell-being研究の第一世代のイースタリン、Andrew Oswald、そしてRichard Layard。 記事はコチラ

いよいよ、Oxford大学のJan先生らによる、渾身の「ウェルビーイングの教科書」が出ます!!

充実した日本滞在の写真その2です

1. Jan-Emmanuel De Neveve 、Laura Taylor(University of Oxford)、 今回の旅のスポンサーJAPAN AIRLINES 経営幹部と一緒です
2.日本経済新聞のご厚意と、企業ビジネスとウェルビーイングを結びつけるための建設的な議論に感謝いたします
3.4.金沢市知事、富山県知事、政策立案者の皆様とそれぞれ県独自の課題やウェルビーイング戦略について話し合いました
5.和田孝雄社長、Hirotaka Mino CHRO、PERSOLgroupの継続的な支援に感謝いたします

ウェルビーイング富山セッション/こどものwell-being検討会合を開催しました

富山県は県の成長戦略の中にウェルビーイングを位置付けています!
1)縦割りになりがちなのを、ウェルビーイング推進課が横串刺して推進
2)客観的豊かさだけでなく、県民の主観的ウェルビーイングの「実感」を重要視
3)県民だけでなく、関係人口含め1000万人のウェルビーイングを目指す

オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、OECD、UNICEFF、Gallup社、Wellbeing for Planet Earth とのパートナーシップにより、Jan-Emmanuel De NeveLaura Taylor(University of Oxford)が来日しました

1.自民党国会議員と政策におけるウェルビーイングの最適な運用方法のノウハウ共有
2.自見はなこ内閣府大臣政務官と子どものウェルビーイング戦略について議論
3.住友生命保険相互会社代表取締役社長とウェルビーイングを考える
4.1000日間毎日46kmを歩き続けた「マラソン僧」塩沼亮潤さんと慈眼寺にて
5.旅のホスト&進行役の@ishikun3